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宗祖法然上人立教開宗850年記念法要
令和6(2024)年4月19日~25日

立教開宗八百五十年について

宗祖法然上人は、承安五年(1175年)43歳の春、善導大師の「一心専念弥陀名号」の教えに遇われ、念仏の一行に徹底されました。 そして、比叡山を下り、西山粟生広谷の地の庄屋茂右衛門夫妻を始めとした、粟生の里人たちに初めて本願念仏の法門を説かれました。これが、法然上人初転法輪、立教開宗の瞬間です。その時より法然上人は、自行化他、自信教人信の人生を歩まれ、御年八十歳にしてお浄土へと帰られました。 法然上人が粟生の地で真実他力の念仏を説かれてよりこの方、称名念仏の声は、日本列島の津々浦々、更に遠く海外にも及んでいます。爾来今日に至るまで、どれほど多くの人々が阿弥陀仏の光明に救われてきたことでしょう。 宗祖法然上人立教開宗八百五十年は、法然上人立教開宗の原風景の流れを汲む私たちが、あらためて法然上人の恩徳を偲び、立教開宗の原点に立ち返って、僧侶も檀信徒も一体となって、大法要や記念事業を通じて、益々の信心増長の機縁とすべき時であります。 感謝の光に包まれて、私たちの日々の暮らしがあることに思いを致し、共々に宗祖法然上人立教開宗八百五十年記念事業を、この上ない勝縁とし、よろこびの人生を歩んで参りましょう。

立教開宗キャッチコピー

その時、『門』は開かれた

平安時代末、世は乱れ、まさに末法(まっほう)の時代人々の苦しみを救うため、比叡山にて修行し他力念佛に目覚めた法然上人は、ここ粟生の地で初めて浄土の法門を開かれた。

法然上人立教開宗850年 ~その時『門』は開かれた~ について

法然上人がお勧めいただいた「お念仏」は無量寿(阿弥陀さまの願いの中での命のつながり)に生かされる「お念仏」です。年に一度は本山に 月に一度は菩提寺に 日に一度はお仏壇に…いつでも、『門』は開かれております。

私たちのご本山、総本山光明寺がある場所は、法然上人がお念仏の教えを最初に説かれた場所であります。その教えを粟生の茂右ヱ門夫婦が耳にされ、歓びのあまりお念仏を称えられた場所、お念仏の産声が沸き上がった場所なのです。時は流れ、正親町天皇は、この奇瑞に「浄土門根元地」と綸旨を下賜されました。

法然上人は誰もが救われる教えを求め、善導大師の『観経疏』に記されている「一心専念弥陀名号…」の立教開宗の「文」に出逢い、それを最初に「聞」かれた茂右ヱ門夫婦が、阿弥陀さまの願いで往生させていただける他力のお念仏を歓びのあまり称え、浄土「門」根元地の綸旨を賜るご縁に結ばれました。

加持、祈祷や大変な修行を積まないと「成仏」できないと言われていた、その時代に、阿弥陀さまの本願のはたらきで、誰もが漏れることない西方極楽浄土へ「往生」させていただける「門」が開かれたのです。

樹木も「根」をしっかりと大地に張らなければ、すぐに倒れてしまいます。「根」は見えない部分、心のようなものです。心を育てなければ、しっかりとした根は張れません。根元地は、その根元にあたる部分です。ここから「門」を開き、阿弥陀さまの願いに生かされている「お念仏」に目覚めましょう。

※法然上人は善導大師の『観経疏散善義』に記された「一心に専ら弥陀の名号を念じ、 行住坐臥に時節の久遠を問わず、念念に捨てたまわざる者、是れを正定の業と名づく。彼の仏の願に順ずるが故に」の文に誰もが救われる阿弥陀さまの本願の謂れを知り、立教開宗されました。

※茂右ヱ門夫婦は二十四歳の求道の旅の法然上人に一夜の宿を貸し、誰もが救われる教えを見つけましたら最初にお説きください…と約束をされ、承安五年(1175)三月に四十三歳の法然上人は約束を果たし、他力念仏(阿弥陀さまの願いにより救われる念仏)の教えを茂右ヱ門夫婦に説かれました。茂右ヱ門屋敷前にある「他力念仏創称之処」の石柱は大切な謂れを記しています。

※「浄土門根元地」は法然上人が初めて他力念仏の教えを説かれた「根元」に当たることに由来しています。総本山光明寺だけが「浄土門根元地」と呼称される謂れを周知する大切な機会です。また、法然上人のご遺骨を納めた場所を「御本廟」と呼称するのもご本山のみです。因みに知恩院では「御廟堂」と呼称しています。

もうひとつの ~その時『門』は開かれた~

「門」は大切な場所です。門をくぐらなければ、新しいものは見えてきません…。また、先人たちが記してくださった書物や言葉に耳を傾けなければ知ることもできません。

思いをかけてくださる存在に出逢い、願ってくださる存在に出逢い、支えてくださる存在に出逢い、時には叱ってくださる存在に出逢って「門」をくぐることができます。

「入門」という言葉は自分で入るものではなのです。色々な存在の中でその気になった時に入らせていただけた居場所なのです。そして、そこで学び、悩み、苦しみ、痛みを分け合いながら、育てられて向上する大切な通過点なのかもしれませんね。

どうぞ、日頃から開かれていた「門」をくぐってみてください。きっと、大切なものに出逢えますよ。

文責 愛知県常滑市 洞雲寺住職 磯部 順基

立教開宗ロゴマーク

立教開宗ロゴマーク

記念事業一覧

記念法要

修復事業

教化布教事業

企画事業

平成30年4月17日立教開宗記念事業執行本部立ち上げ・辞令伝達式
平成30年4月17日立教開宗記念事業キャッチコピー決定
『その時、門は開かれた』
平成30年5月16日~20日立教開宗八百五十年記念 曼荼羅相承
平成31年1月22日勅使門保存修理事業・落成式
平成31年第八十六世 哲空猊下 御巡錫
平成31年浄土門根元之地・自筆像綸旨複製 表装・額装
法然上人自画像複製
令和元年御影堂車椅子用仮設スロープ設置
令和2年浄音上人七百五十回忌法要 厳修(山内法要)
浄音上人記念冊子作成
記念手ぬぐい配布
令和2年立教開宗八百五十年記念 五重相伝 延期
令和2年紅葉期特別入山時「特別朱印」頒布
令和3年第86世法主「揮毫抄」発刊
令和3年八百五十年記念事業ロゴマーク作成
令和3年850PRの為紅葉期特別入山用に散華作成配布
令和3年紅葉期特別入山時「特別朱印」頒布
令和4年法然上人自画像掛軸複製頒布

記念法要

浄音上人七百五十回忌法要

令和2(2020)年5月21日
浄音上人(1201-1271)は西山證空上人のお弟子で、光明寺の第六世法主であります。法然上人の御本廟を守り御忌法会の法式を定められました。また、仁和寺西谷を拠点に多くの弟子を育て教化されたので、西谷義(浄土宗西山西谷義)の祖として西谷上人とも呼ばれます。その法灯は脈々と受け継がれています。

宗祖法然上人立教開宗850年記念法要 令和6(2024)年4月19日~25日

立教開宗850年記念法要ポスター

立教開宗850年記念法要ポスター

修復事業

勅使門文化財修繕(長岡京市指定文化財)

文久元(1861)年2月、第59世誠空上人代に建立。以後幾度か檜皮の葺き替えを行ってきた。今回は檜皮の葺き替えと、柱等損傷箇所の修繕工事を平成29年9月~平成30年8月まで行った。

浄音上人像修復

令和2年修復。仏師:松本明慶大仏師

浄音上人像修復

教化布教事業

五重相伝(於:光明寺 令和2年(2020)5/13~17 於:東京別院6/11~15)中止延期

五重相伝ポスター

曼荼羅相承(平成30(2018)年5月16日~20日)

13年ぶり当麻曼荼羅相承開莚師

当麻曼荼羅相承開莚師

「揮毫抄」発刊

第86世哲空賢順猊下退山記念として、在任中色紙に書かれた仏教語とその解説を100語厳選しまとめた。

「揮毫抄」発刊

企画事業

浄音上人記念冊子作成

浄音上人記念手ぬぐい配布

浄音上人記念手ぬぐい

浄土門根元之地・自筆像綸旨複製

ロゴマーク作製

ロゴマーク

ポスター作製

紅葉期特別入山時「特別朱印」頒布

令和3年

令和3年紅葉期特別入山時「特別朱印」

令和2年

850PRの為紅葉期特別入山用に散華作成配布

記念散華

法然上人自画像掛軸複製頒布

法然上人自画像掛軸複製頒布

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