川井是尚
法話を聞く
【感謝の心】
こちらは西山浄土宗総本山光明寺テレフォンセンターの川井是尚です。
どうぞよろしくお願い致します。
私共の流祖、西山上人は『仏の強縁を忘るることなかれ』と仰っておられます。
仏とは阿弥陀仏、強縁とは強いご縁の事です。つまり阿弥陀仏と我々の間には何よりも強い繋がりがあるのだ と言う事を覚えておいて下さい。という意味です。
ただし、阿弥陀仏とのご縁だけではなく、仏教では様々な人や物、現象といったものの間にはご縁、つまり関係性があるのだと説いております。私達は親という存在無しにはこの世に生まれる事が出来ません。それぞれに二親がありますが、その上には4人の親があります。単純に考えても、そうして10代も遡れば約千人という人の存在が、今の自分の存在には必要だったのだと気づかされます。
その千人の先祖の誰か一人が欠けていたとしたら、自分の存在そのものが無かったかもしれません。今の自分というものが、如何に稀少で大切なのかがお分かりになるかと思いますが、同時にそこには、感謝の心が無ければいけません。
ご先祖をはじめ、今現在の様々な人や存在との関係、それら全てがご縁でありその中に我々は生かされているのです。そうしたもの全てに感謝の心を持つ、また中でも私達を遙か昔から今も今後も見守っていて下さる阿弥陀仏との強縁には更なる感謝の心をお持ち頂きたいと思います。
そうした心持ちでいることが日々を送る我々の心の糧となり支えとなってくれるのです。
いよいよ真夏の声が聞こえてお盆もやって参ります。皆様、お身体ご自愛頂くと共に、阿弥陀仏やご先祖とのご縁に感謝の心もってお過ごし頂きますようお勧めいたしまして
お話を終わらせて頂きます。
お電話ありがとうございました。