日下俊精
法話を聞く
ちらは、西山浄土宗・宗務総長の日下俊精です。
新年おめでとうございます。
一年の計は元旦にありと申しますが、みなさんは今年の目標を立てられましたでしょうか。
今年はオリンピックの年です。出場を予定されている選手はもとより、関係者は、開会月の八月までは、キチッとスケジュールは決まっているでしょう。オリンピックを見ていて、常に思うことは、日本のメダリスト達へのインタビューです。各選手のほとんどは、その結果を喜ぶと同時に、じぶんをここまで育て指導してくれた両親、それからコーチや応援をしてくださった人々に、心を込めて、感謝の言葉を伝えているということです。ほとんどが若者であるのに、まるで人生を達観した聖者の様に思える時もあります。スペインのバルセロナで行われたフィギアスケートグランプリフアイナルで、前人未踏の330点以上の世界最高得点を出した羽生結弦選手は、怪我から立ち直り、私たちが想像出来ない様な、ハードな練習があったのだと思います。自分の大変な苦労はさておき、先ず感謝の言葉がありました。ややもすると不満や愚痴の多くなる私達は、見習わなければと思います。
今、生かされている自分に先ず感謝、これは無条件です。全てのものに、感謝の心を向ければ明るい希望のある人生になるでしょう。不満、不平の心で接すれば、愚痴ばかりの生活になります。法然上人や證空上人のお念仏は、報恩感謝のお念仏です。
お電話ありがとうございました。