9月4日(月) 第816回蓮生忌
蓮生忌(れんせいき)
場所:御影堂 時刻:午前10時より
総本山光明寺は、建久九年(1198)、法力房蓮生(ほうりきぼうれんせい)法師が創建した「念仏三昧院(ねんぶつさんまいいん)」に始まる。蓮生法師は、出家以前は、坂東武者として平家追討の戦で名を知られた熊谷次郎直実(くまがいじろうなおざね)である。直実は、深く無常を感じ、法然上人に教えを請うた。法然上人より他力本願念仏の教えにふれ、出家の志を抑えきれず、法然上人のお弟子法力房蓮生として吉水の庵でお側近くで暮らしをはじめる。お弟子の生活も数年が経ち、もっと静かなところでお念仏の日暮らしをしたいと思いつき、人より西山粟生野(にしやまあおの)の地を紹介され、庵を建てて暮らしはじめた。晩年、故郷の熊谷に戻り、承元二年(1208)9月4日70才にて往生された。この功労を顕彰するために、毎年9月4日に蓮生忌を厳修。蓮生法師のご遺骨とお像は、遺言により光明寺に納められる。師匠である法然上人を開山第一世、自らは第二世となり、以後脈々と受け継がれ現在に至る。